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2014年2月『RE/PLAY(DANCE Edit.)』急な坂スタジオ


2011年1月10日月曜日

「試行と交換」ファシリテーター 橋本聡さんについて

こんにちは。We dance 2011ディレクターの捩子ぴじんです。
1月8日(土)から始まった「試行と交換」、たくさんの申し込みありがとうございます。
飴屋法水さんの「いつもどおり」が終了し、危口統之さん「客席の設計」は最後の一回に向けて試行錯誤しています。
そして今週はいよいよ橋本聡さんの試行と交換が始まります。

橋本聡「場時盗風、ズボンに穴、壁に穴、風に穴、空に穴。工具や身体じゃ足りない」
①1/15(土)10:30-13:30 ②1/22(土)14:00-17:00 ③1/30(日)14:00-17:00
[過]:ワークショップのヒエラルキーを利用し、縄等で参加者同士が拘束しあうよう促す。
ほとんど動けなくなった彼らを監禁、その間に彼らから盗る。彼らが盗れるなら私からも。
[現]:2月のフォーラム等に絡み、上演でなく穴の実践。舞台等の先取りされた場でなく、
不確定で不意な場(ホームレスシーンと呼ぶ)を。[未]:私は2年、5年、いつか忘れた頃に参加者にアクセスする。
Tel、メール、住所でなくとも名前や顔がアドレスに。[情報に穴]

橋本聡さんは今僕が一番影響を受けている作家です。
ちょっと長くなるかもしれませんが、紹介させてください。



電車の中で、車内に空き缶が転がっている時の気まずさ。
誰か拾えよ、とか、自分の方に転がってくんな、とか、
俺が拾ってもいいけれどいい人ぶってそうで、それはそれで腹立つ。
橋本さんの作品を思い出すと、いつもあの気まずさが立ちあがります。

アーカスの展示 → 「行けない、来てください」
内容に関してはこちらのブログに詳しく → 「幽霊」としての作品鑑賞~橋本聡「行けない、来てください」
昨年の「試行と交換」ファシリテーターの高嶋晋一さんが橋本さんの作品について詳しく書いています。
→ 握った拳で握手は可能か――橋本聡《Wake up. Black. Bear.》について

橋本聡|Satoshi Hashimoto
1977年生まれ。最近の主な発表:2007年頃からいつまでか不明「待てない、逃げてください」(アーカス辺り、及び不明)。
2010年3〜5月「行けない、来てください」(アーカス)。6月「来ると減る」(Art Center Ongoing)。
7月「気象と終身—寝違えの設置、麻痺による交通」(アサヒ・アートスクエア)。
7〜10月グループ展「もっと動きを—振付師としてのアーティスト」(広島市現代美術館)。
2011年「We dance」(横浜)参加予定。2017年「未来芸術家列伝IV」(東京)。