// 『RE/PLAY(DANCE Edit.)』 Webサイト //

2014年2月『RE/PLAY(DANCE Edit.)』急な坂スタジオ


2010年12月31日金曜日

捩子ぴじんディレクション

僕が“コンテンポラリーダンスです”と言って活動を始めたのが2004年。面白いものがたくさんあり、盛り上がっていた。ただしその盛り上がりを享受していたのはごくごく一部で、それとは関係なく、多くの作家は自分のダンスに耳を澄ましている。同じシャンルでも作家と観客が自分の興味の外で会えば、お互いに作品はもちろん作家の名前も知らなくて、話が通じない。その中で今盛り下がっている感があるごく一部が僕のコンテンポラリーダンスであって、僕自身、公演をチェックすらしなくなっている。そして今回、自分のピュアな興味でワークショップ企画「試行と交換」の人選をしたら、ダンスの作家はほとんどいないという状況になってしまった。でも“ダンスだめじゃん”って言うつもりは全然ない。ダンスとは呼べない何かへの興味を経て、なお可能なダンスがあるでしょう。土方巽が舞踏のムーブメントを興したことを考えながら、まだ見ぬダンスに心焦がれる。だから「We dance 2011」は新しいダンスへ至る契機になるはず。この期に及んでなお新しいダンス、としつこく言っておく。

WS試行と交換 ファシリテーター企画
2/15(火)-2/20(日) 時間未定|大津ギャラリー、他
企画・出演:梅田哲也、川崎歩、危口統之、小林耕平、捩子ぴじん、橋本聡、山下残、core of bells
▶ジャンルを横断し、アーティストが自身の前提を揺さぶり新しい試みに取り組むワークショップ「試行と交換」(急な坂スタジオにて1/8-2/12開催)。ファシリテーターによるパフォーマンス/展示/トークセッション等を予定しています。

「FW:RE:試行と交換」
① 2/17(木)19:30 ②2/18(金)19:30|120分|YCC/B1F(定員50)|500円
出演:ワークショップファシリテーター、ワークショップ参加者
▶ワークショップ企画「試行と交換」の報告。ワークショップの様子を記録映像を見ながら振り返り、ファシリテーターに質問したり、そこでの内容を参加者と一緒に実践したりします。

フリンジ参加/フェデラツィア 「Eコレクティヴ」
▶詳細は以下をご覧下さい。

2010年12月29日水曜日

ハイネ•ロズダル・アヴダルと篠崎由紀子「Field Works-office」

「We dance 2011」における【TPAM&We dance presents】プログラムを紹介します。本作品は、「TPAM Direction Plus」のプログラムのひとつとしても紹介されています。申込受付は、TPAMウェブサイトより(申込方法の詳細は1月中旬アップします)



ハイネ•ロズダル・アヴダルと篠崎由紀子「Field Works-office」

2/17(木)-2/18(金)13:00-19:00|30分(10分ごとに二人ずつ入場)|集合場所:YCC/B1F「We dance 2011」総合受付(当日会場までご案内します)|1,000円(TPAMウェブサイトにて予約先着順受付・定員〆切)※「We dance 2011」回数券がご利用になれます。

▶ブリュッセル拠点「deepblue」のハイネ•アヴダルと篠崎由紀子が、設計事務所や銀行などで展開する、非演劇空間での創作/上演プロジェクト。音楽家ファブリス・モワネ、漫画家でパフォーマーのブリニヤール・バンリエンとのコラボレーションで、音/イラスト/身体を用い、観客一人一人と関わる親密な作品。ヨーロッパ各地のフェスティバルで銀行の建物や設計事務所、レンタルオフィス等で上演、好評を得ています。
日本初演となる今回は、馬車道駅界隈の、とある建築設計事務所にて開催します。パフォーマンスは、建築家やデザイナーが普段通りに仕事をしている状況の中で行われ、観客は10分ごとに二人ずつ入場し、そこに30分ほど滞在します。
異なる環境/状況の中で、ダンスをどのように見せる事ができるのか?またダンスの概念をどのようにして外せるのか?当たり前の事柄/風景が少しずつずれていく、フィクションとノンフィクションの狭間を行き来するパフォーマンス。音と絵と身体によるささやかな、しかしものの見方に疑問を投げかける作品です。

コンセプト&演出/ハイネ•アヴダル、篠崎由紀子
出演/ハイネ・アヴダル、ブリニヤール・バンリエン、ファブリス・モワネ、篠崎由紀子、特別ゲスト
音響デザイン&テクニカル/ファブリス・モワネ
ドローイング/ブリニヤール・バンリエン
写真&映像/ハイネ・アヴダル
プロデューサー/ハイネ・アヴダル&deepblue vzw、岡崎松恵(Offsite Dance Project)
テクニカル・ディレクター/遠藤豊(ルフトツーク)

主催/NPO法人Offsight Dance Project、国際舞台芸術ミーティング in 横浜 2011 実行委員会
共同制作/Kaaitheater、 BUDA Kunstencentrum
助成/ノルウェー政府、ベルギーフランダース政府、公益財団法人セゾン文化財団、横浜における創造的活動助成
特別協力/急な坂スタジオ
協力/(株)コンテンポラリーズ、構造計画設計室 中村由美子アトリエ、(有)天野和俊デザイン事務所

カンパニーウェブサイト:www.deepblue.be

2010年12月28日火曜日

きたまりディレクション

きたまりディレクションは、前回ご紹介したフリンジ参加の山賀ざくろを含め、4つ。身体に実直に向き合おうとするプログラム構成です。2/19-20、ヨコハマ創造都市センター3Fが会場となります。こちらも、進化中!

私はコンテンポラリーダンスのマーケットの中で踊ってきた若者だと思います。その恩恵はありますが、どうも新しいもの新しいものと云う雰囲気はかないません。ダンスでしょう。身体でしょう。新しいものに感動するわけではなく、ダンサーの身体に感動するんでないんでしょうか。存在感のある身体、緊張と緩みのある身体、観客の目の前で繰り広げられる身体の圧倒的な力。そんな力のある身体を待ったダンスを目の当たりにした時の至福感を味わいたいと今回ディレクターをつとめるにあたって考えたことです。ただ技術を身につければ良いダンサーかと云えばそうではないし、身体がきちんとたっていると云うことはどういうことなのかと考えたり、今ここにある身体の素材に様々な角度からしっかりと見つめていくことで、なんでこんな時代に身体を素材に表現たるものをしているのだろうかと,きちんと考えたりするのも良いかもしれないと思っています。
新しいもの新しいものと云う戯言に流されずに、きちんと身体に付き合いたい。ただそれだけなんです。



Deep Body—日常から放つダンス

2/19(土)18:00|60分|YCC/3F(定員200)|2,000円
出演/山田うん、他
▶かしこまって踊ります、作品つくりますでもなく、日々の生活の少しのきっかけで踊りだす身体はどんなものか、世代の異なるダンサーが3人ただただ踊りたいからだを、貪欲にむさぼる時間は、見ていて踊りたくなるものです。

Deep Body—舞踏をとりまく身体

2/19(土)20:00|90分|YCC/3F(定員200)|2,000円
出演/室伏鴻、他
▶舞踏という踊りが現れて50年あまり。数々のダンサーが舞踏出発点に踊り続けている。そんなダンサーを世代別に集めて【舞踏】の話しを飲みながら語り、時々踊ってもらいます。時代の中で舞踏がどんな変化を遂げているのか,実は知らない裏話なんかもを覗き見てみたいものです。

Deep Body—思考していくダンス

2/20(日)17:00|60分|YCC/3F(定員200)|2,000円
出演/黒沢美香、山田せつ子/ルール提案者:前野隆司
▶40〜50年もの間、踊り続けているダンサー黒沢美香、山田せつ子の2人の即興に対して、ルール提案者にロボットや人の思考の研究者を介入して踊って頂きます。同じルールに対して異なる2人の身体がどんな所に行くのか。見物です。
(写真:大久保由利子)

フリンジ参加/山賀ざくろ 「もーしょん&えもーしょん∞あおいゆう」
※詳細は、以下をごらんください。

2010年12月24日金曜日

篠田千明ディレクション、いまだ進化中!

コンテンポラリーダンスのフォーラムのディレクターって、カタカナばっかり!!つまりよくわかんないってことだから、ばったり偶然あってしまっても楽しめる企画にしようと思いました。世の中には“わかる”ものだけでなりたってるわけじゃないけど、あ、そうやって楽しむんだ!!っていうきっかけは、価値観をこうかんっこすることで生まれるかな?って思って。“ダンサーインザ蚤の市”では欲しいものをゲットするために店番のダンサーと交渉してもらいます。お金以外のもので。”歩くだけでダンスになるぞ♪”は、ダンサーと建築家とインタラクティブアートの人とカラダについて話すなかでどんな話になるのかな?それを使ってダンスにできるかな?”Shall we UDON?”ではうどんを打ってご飯を食べるし、アフターパーティーではみんなで朝まで踊ろう!!とにかくプログラムに遊びに来やすい感じにしたのでしくよろ〜〜。

ダンサーインザ蚤の市
2/15(火)-2/20(日)会期時間内|YCC/B1F|入場無料
▶このフリーマーケットでは欲しいものがあった時に、お金以外の何かとあるものを交換してもらいます。それは例えば同程度の価値のものかもしれないし、ものじゃなくてもいいかもしれない。判断するのは店番をしているダンサーたち。店番によって変わる価値観を相手にがしがし交渉しちゃってください。プログラムの合間合間に突発的にやります。

歩くだけでダンスになるぞ♪
日時・会場:未定 ※会期時間内|入場無料
動きを考えるひと:砂連尾理/フレームを提案するひと:大東翼/どうなるを作るひと:小原光洋/反応を仕掛けるひと:望月茂徳/まとめるひと:シノダ
▶we danceの会場を歩くルートにいろいろ仕掛けをするよ!ダンサーと建築家とインタラクティブアートのメンツで異種格闘技的に話をしたらどんなものになるんだろう?誰にでも踊れるダンスって?そもそも踊れるってなにさ?どんな形式にしようか、どんな人に歩いてもらうのか、どんなことが起きるのか、そういう根本的なことから話していって、その過程も公開していきます。踊りと建築、とっかかりはそこからでどこまで広がるのか!会期中に実物を使ったデモンストレーションをやりますよ!お楽しみにっっ

Shall we UDON?
2/19(土)14:00|YCC/B1F(定員35名)|45分|1,000円
振付・構成:白神ももこ
▶その辺に転がってるものを白神ももこに渡すと、なんでもダンスになる。笛ラムネでも、おっさんでも、電柱でも、ビールでも、それはそれは楽しそうに踊りだす。ってことで、今回はうどんを打ってもらいましょう!!さあみなさん一緒にShall we UDON?一緒におぅどんろう!!参加される方はぜひ器を持参ください、打ち立てのうどんが食べられますよ!!

アフターパーティー presented by 快快
2/19(土)22:00〜|2,000円  ※会場未定
▶ダンス!ダンス!ダンス!色んなカラダがあるけれど、最後はやっぱり自分のカラダでおどろよトゥナイッ☆★こういうイベントがあった時にアフターパーティーがちゃんとしてるとぐっと印象良いよね、ってことで、ここはシノダのホーム、快快がパーティーオーガナイズしちゃいます。ゲストの詳細など、続報はどんどんwebに流すので待っててください!!

フリンジ企画/山賀ざくろ&フェデラツィア

「We dance 2011」では、個人の企画で参加しディレクターとの対話で実現する〈フリンジ企画〉が2つあります。参加アーティストとプログラムを紹介します。

ひとりは、「We dance」に連続参加の振付家・ダンサーの山賀ざくろさん。第1回目は山下残さんの「横浜滞在」に出演、2回目は新鋪美佳さんなど3つの企画に出演。今回は自らの企画で初参加となります。
もうひとつは、スロベニアから来日の「フェデラツィア」。主宰のグレゴール・カムニカルさんと福原隆造さんは、異なる世代間の交感と共同作業を通じてダンスリサーチを各国で行っている振付家・ダンサーです。「We dance」では岡田利規さん、手塚夏子さん、山下残さんと初めて出会い、対話します。


山賀ざくろ 「もーしょん&えもーしょん∞あおいゆう」
2/19(土)2/20(日)15:00|30分|YCC/3F(定員50名) |1,000円(当日券のみ)
演出・振付:山賀ざくろ/出演:小暮香帆
▶蒼井優の演技みたいなダンス作品がつくりたいんですよって小暮さんに話したら、わたし蒼井優がいちばん好きな女優さんなんですよって乗り気になってくれて、それじゃあやろうやろうということで、2回目の稽古のときに『百万円と苦虫女』で笹野高史がマイクで話すときの手の動きを小暮さんがマネしてやったのがおかしくて、次の稽古のときにわたしに『ハチミツとクローバー』のDVDを持ってきてくれることになっている。
写真:千葉絵理

フェデラツィア 「Eコレクティヴ」
①2/15(火)18:00 ②2/16(水)13:00/15:00/18:00|各120分|大津ギャラリー(定員20)|500円(当日券のみ)
企画・出演:福原隆造、グレゴール・カムニカル/出演:①山下残②13時:手塚夏子、15時:岡田利規、18時:山下残/プロダクション助成:スロベニア文化省
▶スロベニアで先進的なダンス・プロジェクトをオーガナイズしているダンス・コレクティヴ・プロダクション<フェデラツィア>。1日目は日本とスロベニア両国におけるダンス・ワークショップをテーマに、2日目は「インプロヴィゼーション」をキーワードに3人のアーティストと対話する。パフォーマンスにおける「こころ」、「身体」、「言葉」、「動き」についてアクティヴに語り合う、観客参加型インタラクティヴ・セッション。

ワークショップ試行と交換:申込受付情報

飴屋法水クラスは、定員〆切となりました。たくさんのお申込、ありがとうございます。
他のクラスは、現在申込受付中です。ご参加お待ちしています。

2/15-20 「We dance 2011」ラインナップ決まりました!

【2011年2月15日〜20日 会場;ヨコハマ創造都市センター、馬車道大津ギャラリー、周辺屋内外にて開催】

常に新たな展開を模索し、多様なダンスの価値観や考え方が共存する場を作っている「We dance」。第3回目ダンス・コミュニティ・フォーラム「We dance 2011」は、急な坂スタジオにおける「ワークショップ試行と交換」に続き、2/15-20に6日間のフォーラムを「馬車道駅」周辺の屋内外で開催します。

三人のディレクターによるプログラムは、ダンスのみならず、演劇、音楽、美術、映像のアーティスト、建築家やロボティクス研究者も参加し、多彩なプログラムが登場します。身体に実直に向き合おうとするきたまり、ジャンルを横断して身体の新たな可能性を拓こうとする捩子ぴじん、ユニークな発想で開かれたダンスの場を作る篠田千明。その中で、フリンジ参加の山賀ざくろとスロベニアのフェデラツィアのプログラムも行われます。

また、今回連携する「TPAM」と共同プロデュースで、各国で高い評価を得ているベルギーのハイネ•アヴダルと篠崎由紀子による「Field Works-office」を、とある建築設計事務所にて日本初演します。

多分野のアーティストによるパフォーマンス、展示、トークセッション、パーティーなど12プログラム。順次、詳細をアップしていきます。ご期待下さい!


「We dance 2011」ラインナップ

篠田千明ディレクション(2/15-20 YCCB1F、周辺屋内外)
・ダンサーインザ蚤の市
・Shall we UDON?
・歩くだけでダンスになるぞ♪ 
・アフターパーティー presented by 快快
参加▶白神ももこ/砂連尾理、大東翼、望月茂徳、小原光洋、他

捩子ぴじんディレクション(2/15-20 馬車道大津ギャラリー、他)
・WS試行と交換 ファシリテーター企画
・WS報告会「FW:RE:試行と交換」 
・フリンジ参加/フェデラツィア「Eコレクティヴ」
参加▶梅田哲也、川崎歩、危口統之、core of bells、小林耕平、捩子ぴじん、橋本聡、山下残/コレクティヴ・フェデラツィア、岡田利規、手塚夏子、他 

きたまりディレクション(2/19-20 YCC3F)
・Deep Body-日常から放つダンス
・Deep Body-舞踏をとりまく身体 
・Deep Body-思考していくダンス
・フリンジ参加/山賀ざくろ 「もーしょん&えもーしょん∞あおいゆう」
参加▶黒沢美香、山田せつ子、前野隆司、室伏鴻、山田うん/山賀ざくろ、小暮香帆、他

TPAM&We dance Presents(2/17-18 馬車道駅周辺オフィス)
・ハイネ•アヴダルと篠崎由紀子「Field Works-office」
(「TPAM Direction Plus」のプログラムとしても紹介されています)


[会場・アクセス]
ヨコハマ創造都市センター(YCC) ▶「We dance 2011」総合受付:B1F
 みなとみらい線「馬車道駅」
1b出口 [野毛・桜木町口(アイランドタワー連絡口)] 徒歩1分
馬車道大津ギャラリー
 みなとみらい線「馬車道駅」
5出口[馬車道口] 徒歩1分
※JR・市営地下鉄「桜木町駅」徒歩5分/JR・市営地下鉄「関内駅」徒歩7分

[入場方法のご案内]
無料〜2,000円
・すべてのプログラムは、「We dance 2011回数券」でご入場いただけます。
・回数券:2,000円(500円/5枚綴り) 4000円(500円/10枚綴り) ※2/15-20有効
・販売場所:YCC B1F「We dance 2011」総合受付にて、当日のみ販売(12:00受付開始)
▶定員のあるプログラムは、入場整理券が必要です。当日12時から「総合受付」にて発行します(先着順/定員〆切)。
▶TPAM & We dance Presentsの「Field Works-office」は、TPAMのウェブサイトで予約申込。

[問合せ先]
NPO法人Offsite Dance Project
Tel&Fax.045-565-2331 E-mail: info(a)offsite-dance.jp

主催:NPO法人Offsite Dance Project、国際舞台芸術ミーティング in 横浜(TPAM in Yokohama)実行委員会
助成:公益財団法人セゾン文化財団、横浜における創造的活動助成
特別協力:急な坂スタジオ
協力:(株)コンテンポラリーズ、構造計画設計室 中村由美子アトリエ、(有)天野和俊デザイン事務所

2010年12月15日水曜日

ワークショップ試行と交換:申込受付中

チラシがお手元に届いてない方に、追加情報です。

【ファシリテーター プロフィール】
飴屋法水:演出家/1961年生まれ。84年「東京グランギニョル」結成、以来、演劇、音楽、美術、ペットショップ等フィールドを越境した活動を展開。近年の演出作品に、平田オリザ作『転校生』、多田淳之介作『3人いる!』、サラ・ケイン作 『4.48サイコシス』、F/T2010における演劇ともインスタレーションともつかぬ新作『わたしのすがた』等。

危口統之:演劇・パフォーマンスなどを企画するチーム「悪魔のしるし」主宰、演出家/1975年倉敷市生まれ。横浜国立大学建築学科卒業。ふつうの演劇を作ることもある一方で、劇場性、物語性を欠いたまま為される行為の中から何らかの劇的瞬間や物語が立ち上がってくるような企画にも取り組んでいる。

橋本聡:1977年生まれ。最近の発表、2010年3-5月「行けない、来てください」(アーカス)、6月「来ると減る」(Art Center Ongoing)、7月「気象と終身」(アサヒアートスクエア)、7-10月グループ展「もっと動きを―振付師としてのアーティスト」(広島市現代美術館)、2017年「未来芸術家列伝IV」。

山下残:振付家/1970年大阪府生まれ。京都市在住。90年代中頃より振付家・演出家として創作を始める。主な振付・演出作品に、『そこに書いてある』(’02)、『透明人間』(’03)、『せきをしてもひとり』(’04)、『船乗りたち』(’05)、『動物の演劇』(’07)、『大洪水』(’10)、など。

core of bells: 2003年湘南で結成。2010年3月に待望のファーストアルバム「ボトルキープ2010」を発表。同年8月にはFUJI ROCKFESTIVAL’10「ROOKIE A GO-GO」に出演。カテゴライズ不能の自由極まりないサウンドと、一見「非−音楽」とも思えるアイデアでその音楽性を揺らがす手法が評判を呼び、その目を疑うほどに珍奇かつ圧倒的なステージングで話題を集めている。

小林耕平:美術家/1974年東京生まれ。99年愛知県立芸術大学美術学部油画科卒業。埼玉県在住。主な展覧会に「六本木クロッシング2007 日本美術の新しい展望」(森美術館)、「ヴィデオを待ちながら—映像、60年代から今日へ」(東京国立近代美術館’09)、など多数。神村恵カンパニー『385日』(世田谷美術館’10)に美術で参加。

川崎歩:振付家・ダンサー/アーティストとしてのキャリアを映像制作から始める。2001年にダンスと出会い、舞台作品を作り始める。視覚的に捉えた世界の事象を身体の隅々で〈実感〉して、〈共有〉するために、様々な〈振付〉の実験を試みている。関西在住。 

捩子ぴじん:ダンサー・振付家/2004年まで舞踏カンパニー「大駱駝艦」に所属し、麿赤兒に師事。退団後に独自の活動を始め、体に対する微視的なアプローチをしたソロや、体を物質的に扱った振付作品を発表する。ほかに〈実験ユニット〉での活動や、イベント「空き地」の企画などがある。

梅田哲也:展示やパフォーマンスなどの作家/廃材や日用品を組み合わせて、光や音、動きなどの現象をたちあげたり、その場の状況を逆手にとったような、独特で一回性が高い行為をおこなう。ライブイベントを拠点としながら、アジアやヨーロッパ各地における音楽フェスティバル、企画展や国際展などに数多く参加。