「We dance」企画室・Offsite Dance Project/岡崎松恵
ご参加の皆さま、ご支援・ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。
2日間で16企画/27ステージ、ダイジェストを編集しながら、たくさんの人たちの力が結集しなければ、このフォーラムは到底実現できなかった!と改めて実感しました。企画、制作、運営に関わってくれたアーティストの皆さん、スタッフの皆さん、本当にお疲れさまでした。
また、多くの方々からご意見をいただき、重ねてお礼を申し上げます。おもな反響としてはダンス業界に一石を投じる挑戦的な企画だった、アーティスト側の問題提起として注目すべき企画だった、との評価をいただき、ほっとしています。
「We dance」では、身体や言葉を通してさまざまな形や方法が提示されダンスを考える契機となったこと、ダンスの主体的な動きの芽が生まれたこと、世代を超えたアーティスト同士のコミュニケーションが生まれたことなど新たな発見がありました。
私は各部屋を見て回りながら、観客の皆さんがステージの「身体」を見、アーティストがトークで語る「言葉」を聞くことでダンスを探求しようとする姿に強く心を打たれました。
こうした参加者それぞれの働きかけによって、フォーラム全体の空気に、ある瞬間ただならぬ、場が動いているという感覚を味わいました。それが今後の個々の活動にどのように繋げていけるのか、フォーラムにどのような展開が可能なのか、最後のクロージングフォーラムでもっと話し合いができればよかったとの悔いが残りました。とはいえ、このフォーラムでダンスの当事者が集まり議論を進める共通の土台のようなものができたのではないかと思っています。
今後の「We dance」に向けては、オープンなネットワークに移行すべきではないか、緩やかな枠組みで行き来可能な大きな共同体に発展できるのではないか、という意見もありました。
これらの可能性も含めて次の展開を探るために、「We dance」を総括したメディアを発行する予定です。媒体の種類や体裁は未定ですが、参加アーティストとともに進めていますので、もうしばらくお待ち下さい。
私は「We dance」は今回のフォーラムのタイトルではあるけれど、広い意味で柔軟なコミュニケーションの活動と捉えることができるのではないかと思っています。メディアの発行や次回フォーラムを作り上げる過程で、ダンスについての議論を重ね、「We dance」を持続性のあるプロジェクトに育てていきたいと思っていますのでご期待下さい。私たちと一緒に育ててみようという方はメールでご連絡ください。また、ご意見もお待ちしています。
【問合せ・ご意見など▶info★offsite-dance.jp お手数ですが★を@に打ち変えてお送りください】