「We dance 2011」、無事終了しました。
ご来場いただきましたみなさま、ありがとうございました。また、ご参加いただきました多くの方々、お疲れさまでした。
「We dance」はダンスの当事者による場の創造だと考えています。その原動力となるのは人の力であり、人々の能動性や関わりの創造性がどれだけ発揮されるかにかかっています。個人の主体を越えて新しいダンス/舞台表現を切り拓こうとする視点やエネルギーが必要で、今回初めてディレクターを担うアーティストにとっては大いなる実験でもあり、試行錯誤の日々でした。結果として、幅広いジャンルや世代、表現形態の国内外のアーティストが初参加し、コンテンポラリーダンスの内側から、また外側から、さらには舞台芸術の外枠を揺らそうとする刺激的な試みが多く展開されました。
とはいえ、今回は開港記念会館から移動しての複数会場における開催、TPAMとの連携などの要素も加わり、「We dance 2011」の活動を十分伝えきれなかった反省もあります。とりわけ公演日時の変更が十分に周知できていなかったため、一部の参加者の方々にはご迷惑をかけました。改めまして、お詫び申し上げます。
横浜での開催は今回で三年目。参加アーティストは300人を越えます。このフォーラムに多くのアーティストの自主的な、問題意識、行動の実践の場が創られたことに、そのプロセスも含めて大きな意義があると考えています。参加者それぞれが持ち帰ったもの、個別な活動に発展しくいくもの、それらが積み重なってコンテンポラリーダンスに新しい可能性への揺らぎが生まれればと願っています。
「We dance」を継続開催には、アーツコミッションヨコハマの継続的な支援、急な坂スタジオの長期にわたる創造プロセス支援が大きな力となりました。ありがとうございました。
次回は、第2回目から飲みネタで盛り上がった「次は京都だ!」を実現したいと思っています。これまで参加した京都在住のアーティストを中心に実行委員会が結成され、地元の教育機関や芸術機関も巻き込んで準備が進められています。
「We dance 京都2012」、ご期待ください。
プロデューサー
岡崎松恵
(NPO法人Offsite Dance Project 代表)